一般社団法人そだちば 《運営理念・行動指針》
運営理念
私たちの役割は、子どもたちの自立ための援助・勇気づけを行うことで、彼らが自らの力で輝かしい未来に向けた歩みを始めることです。
子どもたち(メンバー)はそれぞれ様々な個性を持っており、またそれぞれ違う環境で生まれ育ってきました。
アドラー心理学では、「人は自分がここにいて良いのだ」という絶対的に安心できる居場所があることで
心のバランスを取り戻すことができ、本来の力を出すことができると述べています。
私たちの自立援助ホームでは、「子供たちの最高の居場所になる。」をとても大切にしています。
居場所になるというのは、シンプルな言葉ですがシンプルなだけに奥深い考え方です。
たとえば、子どもたちがやりたくないことをやってあげることは、子どもたちは喜ぶかもしれませんが、居場所づくりとは異なります。
嫌なことはさせなくていいということでは、自分本位の子に育つだけですよね。
居場所作りのために1番意識しなくてはならないのは「仲間である」「能力がある」という二つの要素です。
やりたくないことを何でも代わりにしたり、何とかして無理にやらせようとすることは、子どもたち(メンバー)の「能力がある」ことを認めていないことにつながり、最高の居場所づくりとは違います。
次の行動指針を私たちは日々意識して子どもたち(メンバー)とって最高の居場所となり、自立への最大のサポートをするべく創意工夫をしております。
行動指針
すべての活動において、子どもたち(メンバー)の安心・安全を第一に優先させることを 私たちは徹底します。 子どもたち(メンバー)の安心・安全を確保するためには先回りして 不安があることは何かを考え、共有することが大事です。
・活動面
・衛生面
・災害発生時
・不審者・防犯面
いろいろ事前シミュレーションにより、 想定できることがあります。
ちょっと気になる。もしかしたら、こういうことが起こるかもしれない。 気にしすぎかもと思っても、必ず、発言・共有し、ホームとしてできるかぎり取り入れていきましょう。
すべての人は個性も才能も、そして苦手なところも違います。
この、人は絶望的に違い、あらかじめ持っている辞書が違うということを意識することから、子どもたち(メンバー)へのサポートがはじまります。
日本人は普通を求めます。ですから、普通でないとそこからはみ出た子は生きづらくなってしまい、また批判を浴び続けてしまい生きづらくなるのです。
私たちは、すべての人(子どもたち(メンバー)もスタッフさんも)がみんな違うということ、『得意なこと』『苦手なこと』『うれしいこと』『嫌なこと』『興味があること』を日々、意識しましょう。
そして、その個性という天から与えられたギフトを開花するサポートを積極的に行っていきます。
3.勇気づけを行い、勇気くじきをしない
勇気づけとは、子どもたち(メンバー)やスタッフ同士でお互いの居場所を創ること。
居場所を創るためには、
•あなたは仲間である。
•あなたは能力があり、できる存在である。
というメッセ―ジをおくり続けることが重要です。
たとえば、「何でできないの!」「何でこんなことするの!」というメッセージはどうでしょうか?
「仲間である」→指示する側と指示される側という縦の関係は仲間という関係ではありません。横の関係が「仲間である」状態です。
「能力がある。」→どんな方にも、行動には必ず、私的論理があります。仲間であるという視点で、その行動の良さを見つけることができると、見え方が変わり、コミュニケーションが変わります。
また、能力がない存在とレッテルを貼らず、能力がある存在だとみることで、当然、自己肯定感があがり、前向きに生きる勇気がわきます。
相手の能力、自分の能力を信じましょう。
仲間であり、能力がある存在だという心構えでコミュニケーションをとることで、勇気づけができ、仲間でなく、能力がない存在だという心構えでコミュニケーションをとることは勇気くじきをしていることになるのです。
教える人・教わる人 やってあげる人・やってもらう人 世話する人・世話される人という関係は、「仲間の関係」でも「能力がある存在だと認める関係」でもありません。
共に学ぶ。共に成長する。共に協力する。というように縦ではなく、横に寄り添っている関係。それが横の関係です。
引っ張ってあげる存在ではなく、横に並び一緒に目標や課題を見つめ、一緒に取り組む存在。そんな関係をすることが本物の居場所作りへ貢献してくれますし、当然自立を促すことができるのです。
これは、スタッフ同士も同じです。「誰かがやってくれる。」ではなく、自分がやるということから横の関係は始まります。自分に何が貢献できるだろう。
日々、考えてみてください。
自立援助ホームにおいて、運営上行うべきルールやチェックリストがあります。
慣れてくると、ルールやチェックリストは頭に入っている。
だいたい出来ているし問題がない。というように、ルールが形骸化されることがあります。
そして、たまたまたった1つチェックすべきところをしなかったことで、問題が起こり、大問題になることも。(食中毒やケガ、盗難、いじめ等)
これは、ルールやチェックリストを全スタッフが守っていれば、起こらなかったことばかり。こんな問題をあなたは責任を取ることできますか?
ルールを守り、チェックリストをしっかり書くことはあなたや教室をこんなトラブル守るために最大限考えられたものです。 必ず、守るようにしてください。
子どもたち(メンバー)やスタッフの仲間が何かをしてくれた時、ぜひ、関心・感謝・共感 という3Kを大事にして、感じてみるようにしましょう。
プラスの関心を持ち、それぞれの価値に気づくこと。
伝わる感謝をすること。伝わらない感謝は感謝していないのと同じです。
相手の私的論理や意図を積極的に感じ、共感し、Iメッセージで伝えること。
人は、関心・感謝・共感を受けたことは、うれしくなり、もっとがんばりたいと思います。
逆に、がんばったのに、関心・感謝・共感が受けられなかったことは、もうやらないでいいやと思ってしまうものです。
ぜひ、3Kを日々、意識してみてください。
人は、気持ちが良い空間に居場所を感じることができます。
そのためには、笑顔がたくさん溢れており、挨拶が気持ちよく、清潔な場所であること 感じることができるようです。
- 笑顔・挨拶
相手の目を見て、笑顔で、元気に、名前をそえて挨拶します。
自分の笑顔とあいさつで相手の笑顔のスイッチを入れることを心がけてください。
- きれいな自立援助ホーム
子どもたち(メンバー)の安心は清潔感から。少しでも汚れていたら率先して清掃しましょう。
- きれいな身だしなみ
スタッフの身だしなみも子どもたち(メンバー)から見られています。
身だしなみは心の現れでもあります。大事にしましょう。
- 使ったら元の場所に戻すことを徹底
私たちは、働く時間は違いますが、チームで子どもたち(メンバー)を見守っています。使っているものがいつものところにない!ということがあると次のスタッフが探せず困ることも。逆に、自分の仕事の時も探せないとストレスですよね。 子どもたち(メンバー)だけでなく、すべてのスタッフのことも配慮してサポートしていきましょう
不満は何も生み出さず、人の否定(勇気くじき)になります。
しかし、良くするための提案は自立援助ホームをより良くするものになります。
不満は、何の意味ももたらしません。不満を提案に変えて、例えばこんなことをしたらどうでしょう!とどんどん提案しましょう。
自立援助ホームでは、良い提案は積極的に採用したいと思います。
全ての人が異なる個性を持ち、異なる辞書を持つことがコミュニケーションの前提になります。
「なんで、あの人は伝えているのにやらないの!」という会話をよく耳にしますが、それはただ個性の違いからくるものかもしれません。
相手が喜んで行動するためには、「コミュニケーションの仕方」を意識する必要があります。
コミュニケーションは、「目、耳、体」という3点で伝えれば必ず伝わると言われています。
•目・・・紙に図や絵で書いて伝える。
•耳・・・言葉でわかりやすく伝える。
•体・・・やってみせ、やらせて見せて体で覚えてもらう。 です。
また、モチベ―ションがわく、伝え方とモチベーションがわかない伝え方があります。
こういうことも意識しながら、相手と同じ目線に立ち目を見て、安心を与えて話しかける癖をつけてください。
これをやります。これをやってください。と期限なく、伝えても日常の仕事で手一杯。実現することは、ほとんどありません。
「この書類作ってもらうことできるかな?」「がんばります。」
おそらく、実現しないとわかりますよね。
実現するためには、●●日までにやる。もしくは●●日までにお願いしたいのですが、大丈夫ですか?と必ず期限をつけるようにしてください。
理念にこだわり、ルールは守る。ただし、それ以外の手段は自由。
大切なのは、子どもたち(メンバー)の居場所を創り、自立へ向けたサポートをすることです。
上司の指示を受けなくても、わからなくても、人として大事なことを胸を張って行動してください。
子どもたち(メンバー)の輝かしい未来へ向けた自立に向け、理念に即した「手段」を一人一人が考え、考えたこと、やったことは報連相(ホウレンソウ)を、行い、話し合いつつブラッシュアップしていきましょう。
私たちの考え方や行動の当たり前のレベルを上げていきましょう。
日本で一番、子どもたちの輝かしい未来へ向けた勇気づけを行う自立援助ホームへ。
理想を大きく描けば描くほど、貢献できる幅は広がっていきます。
その理想の自立援助ホームに近づけるために1つ1つ工夫をし続けましょう。
理想の教室を描いても、すぐに全部できるわけではありません。
そこに向けて「初めの一歩は何か?」を考え、一つ一つ、協力しながら実現していきましょう。
モデルとなるような自立援助ホームが全国のどこかにあることでしょう。
インターネットや本、口コミなどでもみつけることができるかもしれません。
大変なことを求めたりはしていません。
楽しみながら、一緒に成長し、幸せな自立援助ホームを作れたら嬉しく思います。
2025年1月10日一般社団法人そだちば 代表理事 芝崎 実